スタッフインタビュー

大学卒業後、「アクアドール」の店舗でアルバイトスタッフとして勤め始めたのが、クロスオーバーに入社するきっかけです。当時は美容やウィッグに特別興味があったわけでもなく、たまたまアルバイト先として選んだだけでした。ですが、働くうちに医療用のウィッグの存在と、それを切実に必要とされている方がいらっしゃることを知り、もっと安価に、いろんなスタイルを楽しめる医療用ウィッグの種類を増やして、そういった方の助けになりたいという気持ちが大きくなっていました。

そんな時、会社で医療用ウィッグをサロン業態で販売する企画が持ち上がりました。社長と当時のマネージャーで、大阪での出店を検討しているという話を聞き、「大阪の百貨店にも店舗を展開している中、新しい方に知ってもらうためには、東京で出店したい、それを任せてほしい」と自分から意見を出しました。その時私は24歳で、サロンに勤めた経験も無ければ、東京のことも良く知らない状態で、普通の会社なら取り合ってもらえなかったと思います。でも、社長は挑戦させてくれました。今でもとても感謝していますし、やりたい、やってみたいと思う社員に惜しみなくチャンスを与える姿勢を尊敬しています。

店舗にする物件探しから始めた東京でのサロン出店は、何もかもが手探りで、今思うと、こうすればよかったと思うことも沢山あります。ブランド認知もまだまだで、集客も最初は思うようにいかず、2日くらい来店が無い日が続いた時は、本当に気持ちが落ち込みました。それでも、来店していただいたお客様からの「頑張って続けてね」「ほんとに助かったよ」という暖かい声を励みに、SNSを使ったり、病院にパンフレットを置かせてもらったりと営業を続けていくうちに、お客様同士でご紹介もいただいたりしながら、徐々に軌道に乗り、全国放映のテレビ番組でも何度か取り上げていただけるまでに成長しました。

東京の上野からはじまった直営サロンは、現在7店舗にまで広がっています。私自身も、上野サロンの店長から関東のエリアマネージャーとなり、現在はサロン統括マネージャーとして直営サロン全店舗を見ていく立場になりました。大変なときや辛いときもありましたが、お客様から本当に喜んでいただけて、感謝してもらえる度に救われながらここまで続けてこられたと思います。

アクアドールの商品は、直営サロンを活かして商品開発の時点からたくさんのお客様の声を取り入れています。商品開発の担当者とも新商品の意見交換をしたり、製品完成前の最終のスタイルチェックをサロンに任せてもらったり、サロンで実際にお客様と接する私たちサロンスタッフと、商品企画や開発を担当する本社のスタッフが、しっかりコミュニケーションをとりながら高品質で低価格な、本当にお客様の助けになる商品を沢山生み出してきました。

ですが、アクアドールは、まだまだ医療用ウィッグを求めるお客様の一番目の選択肢に入っていないこともあります。今後は、直営サロンを増やしたり、SNSやブログでしっかり発信をしながら、もっと認知度を上げていきたいと考えています。いずれは「医療用ウィッグと言えばアクアドール」と感じていただけるように、ブランドも自分自身も成長していきたいです。